対戦相手のサーブが速くもないのに取りにくい。
回転が多く掛かって跳ねてるわけでもないのに・・・
よく見ると、トスを上げたと思ったら同時タイミングでサーブを打ち始めてる!
これをクイックサーブと言います。
サーブを打つタイミングが通常の選手と違う為、リターンが合わせ難いのです。
タイミングが合わない=リターン側の体制が崩れやすい
そして、リターンが甘くなり叩かれて決められるw
草テニスではサーブが速くないのに、打つタイミングが速い人は結構います。
年配の老獪なテニス・プレーヤーに多いですね。
クイックサーブは、タイミングをズラしてポイントを取るサーブというわけですw
そして、プロはサーブが糞速いのに、打つタイミングも速い困った選手がいます。
それがアレクサンドル・ドルゴポロフ選手です。
こんなサーブ打たれたら、初対戦なら何もできないでしょう・・・
ということはクイックサーブで速いボールを打てたら草テニスでは無敵となりますw
ドルゴポロフ選手のサーブを盗んでしまいましょう!!
●打つコースを決める判断が早い
相手の位置を確認、ボールを2回コートにつく、一瞬相手を見て、すぐトス。
●トスが通常より極端に低い
トスが低ければ低いほどサーブのタイミングが早くなります。
● 打点は、トスの頂点で打つ
常にトスの頂点で打つのでインパクトは安定しやすい。
トスを上げた瞬間からサーブを打つ沈み込みの動作に入っています。
サーブはシンプルです。
コンパクトなテイクバックに、小さな沈み込み、小さい捻り。
ラケットダウンもしっかりできています。
ドルゴポロフ選手は急いでインパクトまで動いていないようです。
余計な動きを無くしたからこそ早くインパクトまで行ける感じでしょうか?
●トスからインパクト後のフィニッシュまでが一つの動き
溜めが一切ない澱みなく流れるようにサーブが終わる。
●何の迷いもなく雑念もない!?
トスが高々と上がった瞬間!
心の中で「ダブルフォルトしたらどうしよう・・・」とかクダラナイこと考えませんか?
サーブの動作に入ったドルゴポロフ選手は何も考えていないかも知れませんね。
余計なことを考える時間を奪ってくれるサーブですw
この動画はラオニッチ選手との対戦ですが、非常に興味深い点があります。
●1ゲーム目から自分のペースで望める
ドルゴポロフ選手の強みはこのサーブを起点に自分のペースを作り出すことができる。
最初の3ゲームは、プロでも緊張して自分のテニスができないというのに・・・
自分のペース、自分のリズムを持ってる選手は強い。
クイックサーブは奇襲攻撃が可能!!
序盤からこんなにグイグイ来られたら堪らないですよ・・・
●サーブ躊躇なし
1stフォルトしても、すぐ2ndを打つ体制に入られると、相手は心理的に押される。
●試合がアップテンポで見てる人も飽きない!
ドルゴポロフ選手のサービス・ゲームは早いから気持よく見れる。
周囲を味方に付ける効果がありそう。
●1stフラット 2ndスピンが基本
1stは自然にスライス回転も入ったり、2ndもスライスが混じる。
スイングスピードが速いから、球種は読みにくい。
2ndセットで見せたが、スイングスピードが落ちるとWフォルトが多くなるのが弱点。
スピンのフォームはマレーに似ているが、高速過ぎてよくわからんですw
★草テニスの試合でクイックサーブが強い理由
●トスが低いので風の影響を受けにくい
風が強い日だって試合はありますw
もしあなたがクイックサーブ選手なら風が強い日は自分の日になることでしょう。
そして、小雨が振り出してもクイックサーブが強いことは言うまでもありません。
●小さなサーブ・フォームになる
威力を出すには、大きいサーブフォームが必要。
その為には、時間を作るため高いトスが必要。
しかし、目から離れれば離れるほどインパクトが難しくなり、コントロールも難しくなります。
クイックサーブはその逆で、インパクトが簡単になり、コントロールがよくなります。
その結果、サーブが入りやすくなりますw
私の周囲にいる老獪な年配クイックサーバーの1st確率は90%超えてると思います。
●疲れにくい
クイックサーブはコンパクトなので、見た目より疲れません。
試合時間が長くなるほど、ビッグサーバー達のサーブ確率は顕著に落ちますw
大きいサーブフォームには、大きい筋力が必要となるからです。
だんだん腕の振りも、腰の振りも、脚力も鈍く、消耗も激しくなります。
今の時代はコンパクト・エコカーの時代ですから、燃費の良いサーブが良いですw
●メンタルに悪い影響を与える時間の排除
先ほども触れましたが、サーブ時に余計なことを考える時間的余裕がありませんw
サーブのテンポが上がれば、全体のスピードも上がり、試合に集中しやすくなります。
●クイックサーブを自分で試してみた感想
まず、試合に入り込みやすくなります。
テンポがいいと気持よくテニスができるのが不思議でした。
次に慣れたらサーブが入りやすいと感じました。
やはりコンパクトなスイングにする必要性があるからなんでしょうね。
意識して、セカンドも躊躇なく打ちましたが思いの外、相手のミスが多かったですね。
まあ、相手の構えが遅くなるからミスヒットを誘うボールになりやすいですねw
クイックサーブは、草テニスでは間違いなく武器になると実感しました。
Alexandr Dolgopolov
使用ラケット:PRO STAFF 95S
コメント 0